青トロン参考リスト①-22/02/22
前置き
これはコメントでリクエストいただいた、青トロンの5-0リスト紹介動画を作るための資料を読みものにしたもの。*1
ということで、まず青トロンってなんやって人は最初に青トロン解説を読んでほしい。
これから紹介していく参考リストは、解説記事の青トロンを前提に分析してる。
minami-noshima08.hatenablog.com
次にどんな基準で紹介する参考リストを選んでるか。
その条件とか、リストを探す過程を記してあるので、気になる方はどぞ。
minami-noshima08.hatenablog.com
前置きはこの辺で、さっそく紹介していこうと思う。
紹介リスト①22/02/22
まずは期間最初の5-0抜け、ほぼ同じリストが3/11にも5-0している。
リストはこちら。
リストの特徴
ゲーム展開
ゲーム序盤
1ターン目
青トロンは土地セット《探検の地図》キャストが一般的だけど、このリストの場合は《願い与えの加護》*5のサイクリングという選択肢もある。
1ターン目からサイクリング出来るなら、キープ基準も変わってきそう。
2ターン目
このデッキで最も選択肢が豊富なタイミングになる。
見慣れた顔ぶれの《撤廃》、《差し戻し》に《歪める嘆き》
上の妨害に加えて、《海の神のお告げ》*6と《作り変えるもの》*7も選択肢にある。
《エルドラージの寺院》*8の採用によって、2ターン目に3マナの《作り変えるもの》を唱えることも可能になっている。
ゲーム中盤
4ターン目以降ではもちろんウルザランドが揃っていることが理想。
しかしウルザランドが揃っていなくても、このリストならちゃんと行動できそう。
《大いなる創造者、カーン》以外にも、《回路の修理屋》*9や《作り変えるもの》でブロッカーを展開しつつ妨害カードを構えることができる。
加えて、状況次第では3・4ターン目に《老いたる深海鬼》*10も唱えられる。
でも3・4ターン目に現出コストで唱えるには、それなりに条件が厳しい。
たとえば3ターン目ならば、《島》、《島》、《エルドラージの寺院》の土地が揃っていて、尚且つ場に《作り変えるもの》が出ていれば、現出コストの(U)(U)(5)マナを達成することができる。
しかしながら、3ターン目に《老いたる深海鬼》が瞬速で出てくるのは相当なプレッシャーだと思う。
ゲーム終盤
これまでのゲーム展開で、ブロッカーと妨害でテンポを取りつつ手札を回していれば、自然と墓地にカードが溜まっていく。
そこまで来たら《約束された終末、エムラクール》*11の出番。
飛行、トランプル、プロテクションインスタントまで持つ13/13。
オマケに1ターン相手のコントロールを奪う《精神隷属器》に似た効果。
この《約束された終末、エムラクール》は、自分の墓地にあるカードタイプ分コストが軽減される。青トロンには珍しい、ソーサリーやエンチャントの採用で相当軽減されそう。
ここまで来れたらだいたいゲームセットかな。
サイドゲーム
サイドボードも一貫してマナカーブに対する意識が強い。
後手ならサイドから《宝石の洞窟》*12を入れて、展開の遅れを補う。
そしてもう1枚、青トロンには珍しい《全ては塵》*13の採用。
緑トロンではよく見かける1枚だけど、このカードが持つ「部族ソーサリー」というカードタイプもポイント。部族*14はカードタイプの1つなので、これが墓地にあることで、通常のカードタイプ*15に加え8種目の扱いになる。
ということは《約束された終末、エムラクール》を最大8マナ軽減して唱えることが出来る。シナジーの網目が細かく作られている。
※カードタイプ「部族」は難しいので、分からない人はwikiの詳しい解説を参考にしてもらえると助かる。
注意点
① ブロッカーが多く、バーンやウィニーへの耐性がある。
② ウルザランドへの依存度が低い。ただし無色マナへの依存度は高め。*16
④ 探したい土地の優先度か状況次第でかなり変動する。*17
末尾の雑記
かなり綿密に練りこまれた、専用機という感じのリストだった。
親のカタキ《母聖樹》へも、ウルザランドありきの構築を避けることで間接的に回答していることには、なるほどなあって勉強になった。
すごくかっこいいけど、自分には乗りこなせる自信がないのが悲しい(笑)
余談だけど、特徴的な《願い与えの加護》、《回路の修理屋》、《老いたる深海鬼》
この3枚は、去年の夏頃Trellon氏が配信していた、MO上での格安青トロンでリーグに挑戦する配信で採用されてたのが個人的に記憶に残ってる。
下の動画は4チケット(=現在のドル円相場で約520円)青トロンの動画。
安い(=あまり使われていない)カードで地獄の環境を5-0するのは単純にかっこいい。
最後まで読んでくださった方には本当にお礼をしなきゃ。
突然の敬語で違和感がありますが、ありがとうございます。そして、そんなあなたは動画も見てくれてるはずなので、重ねてお礼を言いたいです。
動画の材料で書いているので、内容としては薄いのが申し訳ない点。もしこれ間違ってるとか、もっとこうしてほしいといった要望があればコメントしてもらえると嬉しいです。
今回はこんなところで、ではでは~。
次回に続く。
注釈
*1:
動画として作るには時間がかかるので、小出しに記事にまとめてから動画にしようかなって思ってる。
*2: 大抵の青トロンはメインボードのクリーチャーが多くても3~5枚の印象が強い。 またそのほとんどが高コスト帯なので、ゲーム序盤・中盤を担うクリーチャーはなかなか見かけない。
*3: 島5枚は青トロンの中でも相当絞ってる方だと思う。《卑下》が不採用なのも専用機って感じがする。洗練されてるなあ。
*4: (X)コストの呪文は《撤廃》だけ。オーソドックスな青トロンが可変コストに頼ってることに気づかされる。
*5:
青のダブルシンボル6マナのソーサリー。効果はカードを4枚引く。
起動効果でサイクリング(1)が付いている。
*6:
青のシングルシンボル2マナの瞬速エンチャント。
場に出たとき、2占術1ドロー。起動効果で3マナで生贄に捧げると2占術できる。
*7:
無色シンボル3マナの3/2クリーチャー。
「このクリーチャーが死亡したとき山札トップを公開して、それが3マナ以下のパーマネントなら場に出せる。そうでないなら手札に加える。」という効果を持つ。
*8:
通常は無色1マナ、無色エルドラージ呪文と起動型能力にのみ無色2マナを生み出す特殊土地。
*9:
3マナ、2/3のアーティファクトクリーチャー。
場に出たとき2点回復、場を離れたとき1ドローできる効果を持つ。
*10:
8マナの5/6瞬速クリーチャー。
場に出たとき、パーマネントを4つタップすることができる。
クリーチャー1体を生贄に捧げ、現出コスト(5)(U)(U)から生贄にしたクリーチャーのコストを引いたコストで唱えられる。
*11:
13マナ13/13、伝説のクリーチャー。
飛行、トランプル、プロテクション・インスタント
このカードを唱えたとき、対戦相手の次のターンのコントロールを得る。そのターンに続いて、対戦相手は追加の1ターンを得る。
このカードのコストは、自分の墓地にあるカードタイプ1種類につき(1)少なくなる。
*12:
無色マナを生み出す伝説の土地。
自分が後手で、このカードが初手にある場合、手札から1枚カードを追放してからこのカードに「運勢カウンター」を置いて場に出しゲームを始めてもよい。
「運勢カウンター」が置かれているなら、無色の代わりに好きな色マナを出せる。
*13:
7マナの部族ソーサリー。
盤面の有色パーマネントを全て生贄に捧げさせる。
生贄なので、破壊不能やプロテクションを貫通する強力なリセット呪文。
*14:
よく「種族」と勘違いされるが、「種族」ではない。
*15:
クリーチャー、インスタント、ソーサリー、エンチャント、アーティファクト、プレインズウォーカー、土地の計7種
*16:
マナコストを軽減するカードが豊富で、リストを見た印象よりもマナカーブが整えられてる。
ただし、メインデッキに無色マナを必要とするカードが5枚あるので、依然として《血染めの月》は怖い。
*17:
メインデッキの青マナは8枚、内1枚は確定タップイン。
加えて、《エルドラージの寺院》とウルザランド3種があるので、状況に応じて必要な土地を判断するには慣れが必要そう。専用機だね。