青トロン紹介リスト⑤-22/03/29
前置き
この記事はMTGのモダンデッキ「青トロン」で5-0したリストを紹介するシリーズ。
自分のじゃないデッキを解説するってすごい怖いなって震えながら書く日々です。
ということで、そもそも青トロンを知らない人はこちら↓
minami-noshima08.hatenablog.com
リストを選んでる基準とか調べる過程の記録↓
minami-noshima08.hatenablog.com
いつもの前置きはこの辺で、さあ早速見ていきましょー。
青トロン紹介リスト⑤-22/03/29
今回のリスト、使用者はこのシリーズ早くも登場2回目の方。すごいな。
単に5-0を量産するだけでなくいろいろ実験しているよう。そもそも5-0自体が相当すごいんだけれども…。
リストの特徴
- 4積みが多く安定性がある、よりコントロール質な青トロン
- 紹介リスト②が原型と思われる環境上位を睨んだカードの採用
- 完全なカーン型サイドボード
似ているといった過去の紹介リストはこちら↓
minami-noshima08.hatenablog.com
ゲーム展開
ゲーム序盤
1ターン目
お決まり《探検の地図》に《大祖始の遺産》と、紹介リスト②でも採用されていた《はらわた撃ち》が選択肢。
1ターン目に生まれてしまうアグロ系の環境上位デッキとの差を埋めるための採用。メタ分析の極致という感じ。
《はらわた撃ち》と《大祖始の遺産》のどちらも、現在のメタゲーム上位デッキの1/3には確実に刺さるカードになっているよう。*3
2ターン目
2ターン目にはデッキ内の妨害カードのほとんどがアクティブになる。
まずいつもの青トロン妨害3兄弟《卑下》《撤廃》《差し戻し》。
今回は《差し戻し》が2枚になっており、かわりに確定カウンターの1枚《否認》が採用される構成。
恐らく3ターン目で確実に打ち消したい続唱カードを睨んだ採用と思われる。
加えて、《虚空の杯》がメインに2枚採用されているのも特徴的。
《否認》と《虚空の杯》の計3枚ならば、3ターン目までにどれか1枚は引ける期待も十分にできそう。
続唱への対応だけなら《差し戻し》でも十分だけど、他アーキタイプも受けられるように分散させた結果、このバランスでまとまったのだと思われる。
3ターン目
このターンはいつもの《知識の渇望》と《トレイリア西部》。
このリストでは土地に加え《虚空の杯》《仕組まれた爆薬》《歩行バリスタ》が《トレイリア西部》からサーチできるカードになっている。
ゲーム中盤
4ターン目以降
このリストでは《大いなる創造者、カーン》を4枚採用して、サイドボードにフィニッシャーとなる《精神隷属器》と《隔離するタイタン》が入れられている。
妨害やテンポとしても優秀なPWだけれど、フィニッシャーをサーチしてくる役割もになっているので大切に扱っていきたい。
6ターン目
恐らくウルザランドが揃っていない状態でどうにかゲームが続けられるギリギリのラインの6ターン目。
このリストではお馴染みの《ワームとぐろエンジン》が不採用になっており、代わりに《人智を超えるもの、ウギン》が採用されている。
このカードは状況の有利不利どちらでも必ず仕事のできるカードになっている。
不利な状況では-3起動で除去、有利な状況では+1起動でトークンを展開しながら継続的なアドバンテージを狙う。
このウギンがいるだけで無色呪文は2コスト軽減されるので、《大いなる創造者、カーン》は2マナ、《精霊龍、ウギン》は6マナになる。ウルザランドが揃っていなくてもこのカードを護りさえすれば、後続の重量級カードを唱えるハードルが極端に下がる。
《ワームとぐろエンジン》とどちらが強いかという比較は難しいが、《孤独》や《邪悪な熱気》が多く採用され、アグロのクリーチャーのほとんどが飛行を持ってる今の環境では、《人智を超えるもの、ウギン》の採用は決して悪い選択ではないと思われる。
ゲーム終盤
メインデッキのフィニッシャーはシンプルに《精霊龍、ウギン》と《約束された終末、エムラクール》の二択になっている。
そしてメインに4積みされている《大いなる創造者、カーン》からサーチしてくるサイドボードのフィニッシャーは《精神隷属器》、《ワームとぐろエンジン》、《隔離するタイタン》の3枚になっている。
お馴染みの面々。各状況に合わせて最適なフィニッシャーを選ぶ。
サイドゲーム
BO3用のカードは4枚。ギリギリまで切り詰めた形になっている。
サーガ、トロン、たまくつ…青トロンを悩ませる土地はすべてこれで。
続唱は《否定の力》がメインから4枚採用されていることが多いので、このカードは1枚でも十分に価値がありそう。アミュレットタイタン相手などへも効果が期待できる。
緊急用の除去。青単色など、除去の少ないカラーのデッキには重宝するなじみの1枚。-5/-5はマトが多い。
注意点
- 《はらわた撃ち》など限られた相手へ有効な札が多く、不要な場合はとことん腐る。
- カーン用のサイドボードなので、サイドゲームで極端な不利を覆すのは難しい。
- カーンが4枚採用されてるので初手に来る確率は非常に高く、したがってカーンを置いて意味のある状況を4ターン目までに演出する必要がある。
末尾の雑記
少し時間があいてしまっての投稿でした。
にしても、《人智を超えるもの、ウギン》私も最近使っているんですが、これ結構やるんじゃないか…?
最近のメタデッキの多くはフィニッシュルートがパーマネントであることが多いので、その1点に着地したら即座に対応できるポイントは好感触でした。
あとは、やっぱり無色呪文を軽減する効果が破格すぎる。有効な場面は確かに限られるけど、カーンが2マナになったりワムコが4マナとか…
ウルザランドが揃ってなくともかなり派手な動きが出来るのでちょっと試してもらいたいカードです。
では今回はこんなところで。
ではでは~。
注釈
*1:
《大祖始の遺産》
:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の墓地にあるカードを1枚ゲームから取り除く。
, 大祖始の遺産をゲームから取り除く:すべての墓地をゲームから取り除く。 カードを1枚引く。
*2:
《はらわた撃ち》
インスタント
(はでも2点のライフでも支払うことができる。)
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。はらわた撃ちはそれに1点のダメージを与える。
*3:
ちなみに現在(22/05/28)から90日間のモダン環境を金魚で見てみた。
イゼットラガバン(英語圏ではMurktide RegentだとかIzzet Murktideとか呼ばれる。)のメタゲーム支配率の圧倒的数字…約12%は驚異的。
《はらわた撃ち》の射程は、イゼットラガバン・ハンマータイム・ヨーグモス医院。
《大祖始の遺産》の射程は、イゼットラガバン・リビングエンド・ヨーグモス医院・ジャンド。
*4:
《否認》
インスタント
クリーチャーでない呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
*5:
《暴力的な突発》
インスタント
続唱 (あなたがこの呪文をプレイしたとき、あなたのライブラリーの一番上のカードを、コストがより低い土地でないカードが取り除かれるまでゲームから取り除く。 あなたはそれをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。 その取り除いたカードを、無作為の順番で一番下に置く。)
あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。
*6:
《断片無き工作員》
アーティファクト・クリーチャー - 人間・ならず者 2/2
続唱(あなたがこの呪文を唱えたとき、コストがこれより低い、土地でないカードが追放されるまであなたのライブラリーの一番上からカードを1枚ずつ追放する。あなたはそれをそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。それらの追放したカードを、無作為の順番で一番下に置く。)
*7:
《虚空の杯》
虚空の杯は、蓄積カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
プレイヤーが、点数で見たマナ・コストが虚空の杯の上に置かれている蓄積カウンターの個数に等しい呪文を唱えるたび、その呪文を打ち消す。
*8:
《知識の渇望》
インスタント
カードを3枚引く。その後、あなたがアーティファクト・カード1枚を捨てないかぎり、カード2枚を捨てる。
*9:
《トレイリア西部》
土地
トレイリア西部はタップ状態で場に出る。
:あなたのマナ・プールにを加える。
変成 (, このカードを捨てる:あなたのライブラリーから点数で見たマナ・コストが0のカードを1枚探し、公開して手札に加える。 その後あなたのライブラリーを切り直す。 ソーサリーとしてのみプレイできる。)
*10:
《仕組まれた爆薬》
烈日(これは、これを唱えるために支払われたマナの色1色につき蓄積カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。)
, 仕組まれた爆薬を生け贄に捧げる:点数で見たマナ・コストが仕組まれた爆薬の上に置かれた蓄積カウンターの数に等しく、土地でない各パーマネントをそれぞれ破壊する。
*11:
《歩行バリスタ》
アーティファクト・クリーチャー - 構築物 0/0
歩行バリスタは、+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
:歩行バリスタの上に+1/+1カウンターを1個置く。
歩行バリスタの上から+1/+1カウンターを1個取り除く:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。歩行バリスタはそれに1点のダメージを与える。
*12:
《大いなる創造者、カーン》
伝説のプレインズウォーカー - カーン(5)
対戦相手がコントロールしているアーティファクトの起動型能力は起動できない。
+1:クリーチャーでないアーティファクト最大1つを対象とする。あなたの次のターンまで、それはパワーとタフネスがそれぞれそれの点数で見たマナ・コストに等しいアーティファクト・クリーチャーになる。
-2:あなたは、ゲームの外部か追放領域にありあなたがオーナーであるアーティファクト・カード1枚を選び、そのカードを公開してあなたの手札に加えてもよい。
*13:
《人智を超えるもの、ウギン》
伝説のプレインズウォーカー - ウギン (4)
あなたが無色の呪文を唱えるためのコストは少なくなる。
+1:あなたのライブラリーの一番上のカードを裏向きに追放し、それを見る。無色の2/2のスピリット・クリーチャー・トークンを1体生成する。そのトークンが戦場を離れたとき、その追放したカードをあなたの手札に加える。
-3:1色以上の色を持つパーマネント1つを対象とし、それを破壊する。
*14:
《精霊龍、ウギン》
伝説のプレインズウォーカー - ウギン (7)
+2:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。精霊龍、ウギンはそれに3点のダメージを与える。
-X:点数で見たマナ・コストがX以下の、1色以上の色を持つ各パーマネントをそれぞれ追放する。
-10:あなたは7点のライフを得て、カードを7枚引く。その後、あなたの手札にある最大7枚までのパーマネント・カードを戦場に出す。
*15:
《約束された終末、エムラクール》
伝説のクリーチャー - エルドラージ 13/13
約束された終末、エムラクールを唱えるためのコストは、あなたの墓地にあるカードに含まれるカード・タイプ1種類につき少なくなる。
あなたが約束された終末、エムラクールを唱えたとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーの次のターンの間、あなたはそのプレイヤーのコントロールを得る。そのターンに続いて、そのプレイヤーは追加の1ターンを得る。
飛行、トランプル、プロテクション(インスタント)
*16:
《精神隷属器》
伝説のアーティファクト
, , 精神隷属器を生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。あなたはそのプレイヤーの次のターンをコントロールする。 (あなたはそのプレイヤーが見ることのできるカードをすべて見て、そのプレイヤーが行うすべての決定を行う。)
*17:
《ワームとぐろエンジン》
アーティファクト・クリーチャー - ワーム
接死、絆魂
ワームとぐろエンジンが戦場からいずれかの墓地に置かれたとき、接死を持つ無色の3/3のワーム・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体と、絆魂を持つ無色の3/3のワーム・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
*18:
《隔離するタイタン》
アーティファクト・クリーチャー - ゴーレム
隔離するタイタンが戦場に出たか戦場を離れたとき、各基本土地タイプの土地を1つずつ選び、その後それらの土地を破壊する。
*19:
《広がりゆく海》
エンチャント - オーラ
エンチャント(土地)
広がりゆく海が戦場に出たとき、カードを1枚引く。
エンチャントされている土地は島である。
*20:
《敏捷な妨害術師》
クリーチャー - 鳥・ウィザード
瞬速
飛行
サイクリング(, このカードを捨てる:カードを1枚引く。)
あなたが敏捷な妨害術師をサイクリングしたとき、あなたがコントロールしていない起動型能力1つか誘発型能力1つを対象とし、それを打ち消す。
*21:
《四肢切断》
インスタント
(はでも2点のライフでも支払うことができる。)
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-5/-5の修整を受ける。