青トロンざっくり解説
青トロンとは
MTGのモダンフォーマットで、概ねティア2~3に属するマイナーアーキタイプ。
青+ウルザランドのマナベースで戦うコントロールデッキ。
名前がややこしいけど、トロン=ウルザランドというイメージでOK。*1
↑これがウルザランドと呼ばれる3枚の土地
この3枚のウルザランドは、揃うと合計7マナを生み出すことが出来る。
膨大な7マナから強力な呪文を早期に唱えることが、トロン系デッキの共通する目的。他にはメジャーなところだと、緑トロン、エルドラージトロンなどがある。*2
サンプルレシピ
メインボード
2 《歩行バリスタ》
1 《ワームとぐろエンジン》
1 《隔離するタイタン》
1 《約束された終末、エムラクール》
4 《大いなる創造者、カーン》
2 《精霊龍、ウギン》
1 《サイクロンの裂け目》
4 《卑下》
4 《差し戻し》
4 《撤廃》
2 《四肢切断》
4 《知識の渇望》
4 《探検の地図》
1 《殴打頭蓋》
1 《精神隷属器》
1 《アカデミーの廃墟》
4 《ウルザの塔》
4 《ウルザの鉱山》
4 《ウルザの魔力炉》
1 《ストーム・ジャイアントの聖堂》
1 《トレイリア西部》
1 《天上都市、大田原》
7 《島》
1 《廃墟の地》
サイドボード
1 《歩行バリスタ》
1 《ワームとぐろエンジン》
1 《狼狽の嵐》
2 《ハーキルの召還術》
1 《否定の力》
1 《仕組まれた爆薬》
1 《大祖始の遺産》
1 《真髄の針》
1 《液鋼の塗膜》
1 《虚空の杯》
1 《罠の橋》
3 《広がりゆく海》
特徴
青が持つドローと妨害を使って、テンポを取りながらウルザランドを揃えていくのが青トロンのコンセプト。
緑トロンやエルドラージトロンに比べて展開力は劣るが、打ち消しとバウンスで安定した立ち上がりができることも青い利点のひとつ。
また青というカラーはアーティファクトと相性の良いカードが豊富なので、そうした強みも持っている。
ゲーム展開
ゲーム序盤
ゲーム序盤では主に2つの仕事がある。
- ①ウルザランドを揃える
- ②対戦相手の妨害
①の仕事を担うカードが《探検の地図》。
2マナ+生贄起動で、デッキから好きな土地を1枚手札に加えられる。
1ターン目に唱えられるのが理想。
②の仕事を担うのが《卑下》、《撤廃》、《差し戻し》の妨害インスタント。
この3枚で打ち消しやバウンスをしながら、オマケの占術やドローでウルザランドを探す。
ゲーム中盤
ゲーム中盤は、ウルザランドが揃ってるかどうかで仕事内容が変わってくる。
- 揃ってない場合 → 妨害と土地探しを継続
- 揃った場合 → 盤面の処理&反撃
≫ウルザランドが揃ってない場合
土地が揃いさえすれば負けそうな状況を捲れるカードはあるので、《知識の渇望》のドローで引き込める可能性に賭けても良い。
≫ウルザランドが揃った場合
ウルザランドが揃えば、選択肢が飛躍的に広がる。膨大なマナを使って盤面に合わせて対処していく。
《大いなる創造者、カーン》でサイドから適切なカードを持ってくる。
《サイクロンの裂け目》や《精霊龍、ウギン》で盤面を1度リセットする。
などの選択肢がある。
ゲーム終盤
中盤を乗り越えたら、あとはもう自由。
いろんなフィニッシュ手段があるが、青トロンで特に有名なのは、「隷属器コンボ」
《精神隷属器》を起動して対戦相手の自由を奪い、《アカデミーの廃墟》で墓地の《精神隷属器》を使い回す。
つまりこれが一度決まれば、対戦相手に自由は二度と帰ってこない。
注意点
青トロンにはいくつか弱点がある。
終わりに
トロンの豪快さと、青のずる賢さを兼ね備えたアーキタイプ、それが青トロン。
見た目にのわりに意外と繊細なシナジーで構成されているデッキなので、使い手を選ぶデッキでもあるけれど、ハマる人にはとことんハマるデッキ。
今回は私が個人的にオーソドックスだと思われるリストをサンプルとして持ってきたけど、実際は使い手の好みに合わせてリストが全然違うのも青トロンの魅力の1つ。*6
私も青トロンの魅力に取りつかれて以来、ほどんど青トロンばっかりイジっている。
青トロン、あなたも使ってみてはどうだろうか。
もっと知りたいって方は、私の個人的な青トロンを選んだ経緯や、魅力について語っているので、めちゃくちゃ暇な方は読んでみてください。↓
minami-noshima08.hatenablog.com
ではでは~。
注釈
*1:
"ちなみに、「トロン(tron)」というのは英語の接尾辞で「真空管」や「粒子操作装置」を意味する用語である。
これが転じて現在では「実験装置・実験室」といった意味でも使われるようになっており(Phytotron/植物育成実験室、Zootron/動物生理学用環境制御室など)、このことから、ウルザの塔、ウルザの魔力炉 、ウルザの鉱山の3つのウルザランドはウルザの実験室になぞらえて俗に「Urzatron」と呼ばれている。" MTG Wikiから引用
*2:
「緑トロン」
緑トロンはトロン系最強。長い間ティア1に居座り続けるデッキ。緑の特徴を活かした、土地サーチを駆使して早期にウルザランドを揃え、デカブツを投げつけてくる。
「エルドラージトロン」
エルドラージトロンは名前の通りエルドラージが軸となったミッドレンジデッキ。マナ加速が豊富でトロンが揃わなくても戦えるのが強み。コアなファンが多い。
*3:
*4:
*5:
*6:「青トロンには同じリストは存在しない。」とまで言われたりもするほど、バリエーション豊か