青トロン参考リスト②-22/03/11
前置き
はい、こんにちは。
前回に引き続き「神河:輝ける世界」発売以降の青トロンMO5-0リストを私が調べた記録です。
ということで、そもそも青トロン知らんわって人はこちらをどぞ。
minami-noshima08.hatenablog.com
紹介リストの選ぶ基準とか過程を知りたいって奇特な人はこちらをどぞ。
minami-noshima08.hatenablog.com
てなわけで、見ていこー。
紹介リスト②-22/03/11
紹介リストの2つ目のリーグ5-0抜け。リストはこちら。
リストの特徴
① 《大いなる創造者、カーン》への比重が高い構築。*1
② ゲーム序盤で相手のデッキを見極める判断がカギを握る。*2
③ よりコントロールらしく1対1交換をする/しないカードの役割が想定されている。*3
ゲーム展開
ゲーム序盤
1ターン目
青トロンお決まりの動き、土地セットからの《探検の地図》キャストに加えて、このリストでは《はらわた撃ち》を唱える選択肢がある。
現モダン環境では、1ターン目に対処したいクリーチャーが多い。
《敏捷なこそ泥、ラガバン》、《ドラゴンの怒りの媒介者》、《エスパーの歩哨》などが、《はらわた撃ち》の当て先として想定されているよう。
これらのタフネス1のヘイトカードや、マナクリ以外には効果が無いところへトップメタへの強い意識が感じられる。
2ターン目
オーソドックスな青トロンの妨害カードに加え《否認》を構えることと、《虚空の杯》をX=1で唱える選択肢がある。
これらの限られた場面で強力なカードが採用されてる。
特に《虚空の杯》は何マナで唱えるかが大事なので、対戦相手のアーキタイプを早い段階で判断できるかどうかがカギ。*7
ゲーム中盤
4ターン目以降、ウルザランドが揃ってない場合の選択肢がこのリストは絞られてる。
揃ってない状況で唱えられそうなマナ域のカードは《大いなる創造者、カーン》と《人智を超えるもの、ウギン》の2枚。
《大いなる創造者、カーン》から、状況に合ったサイドボードのアーティファクトで盤面を対処する。
または《人智を超えるもの、ウギン》で除去か、ブロッカーを立てつつリソース補充がこのリストの構想かな。*10
ゲーム終盤
土地が揃えばこちらのもの。メインボードのフィニッシャーは対戦相手が悲鳴を上げるようなカードが厳選されてる。
場に《人智を超えるもの、ウギン》もいれば、無色呪文は2マナ軽減されて《精霊龍、ウギン》は6マナ、青トロンでは採用の珍しい《絶え間ない飢餓、ウラモグ》は8マナ…
デッキのマナカーブとカードの役割が極端に分かれている分、フィニッシャー性能はかなり高くなっている。
サイドゲーム
サイドボードは《大いなる創造者、カーン》のサーチ元なので、サイドゲーム用のポストは少ない。
リストを見返すと、カーンからサーチしてこれないカードはたったの4枚。
だからこそ用途は明確にされていて、その上で厳選されてる。
《四肢切断》は4枚目の《はらわた撃ち》と考えてるっぽい。
ライフ支払いのダメージが多い分、《はらわた撃ち》より受けも広い。
また《敏捷な妨害術師》も、メインでは触れない起動・誘発能力に触れられる。
3枚目の《差し戻し》にもなり得る。緊急のブロッカーにもなるし受けが広いカード。
これは私の勝手な考察だけど、こちらが先手のサイドでは《宝石の洞窟》を抜くことで空いた1スロットに《四肢切断》や《敏捷な妨害術師》を入れてる可能性もありそう。
青トロンは土地24枚がセオリーだが抜きたいカードがない場合は、先手で完全に不要札の《宝石の洞窟》をアウトするのもアリ?(ここは私の推測の域をでないので、皆さんの意見を聞きたいです。)
注意点
- 序盤を支えるカードに対戦相手やタイミングを選ぶカードが多い。
- カーン型ウィッシュボードは、不利マッチをサイドで覆すのが難しい。
- メインボードにライフを回復する手段がない。*15
末尾の雑記
今回でリスト2つ目、どうだったろうか。
かなり繊細な調整がされたコントロールという印象だった。にしても《はらわた撃ち》3積みは尖ってるなあ。
前回のリストがクリーチャーを序盤から展開するデッキだっただけに、対極のコンセプトを持つように感じられる。(↓前回の記事)
minami-noshima08.hatenablog.com
皆さんはどちらのタイプが好みだろうか?
うーん、自分はどうだろう、どちらとも言えないな…
どっちもパーツを揃えて、気分次第で入れ替えたい…(笑)
もう少し紹介記事がたまったら、一度動画にしてみようと思う。
1つの動画に1つのリストで短い尺の方が良いか、何個かリストを詰め合わせた動画の方が良いか悩んでいるところ。
今回はこんなところで、ではでは~~。
次回に続く。
注釈
*1:
サイドボードに投入されてるアーティファクトの多くが、通常ならメイン採用されるカードが多いように感じる。
カーンをフル投入して軸としたウィッシュボード型だね。
*2:
《はらわた撃ち》、《虚空の杯》の採用。
*3:
《否認》と《差し戻し》、《撤廃》と《サイクロンの裂け目》の違い。
*4:
《はらわた撃ち》
ファイレクシア赤マナ1のインスタント。
クリーチャーかプレイヤーへ1点のダメージを与える。
ファイレクシアマナは固有の色マナか、ライフ2点でも支払うことが出来る。
*5:
《否認》
青シングルシンボル2マナのインスタント
クリーチャーでない呪文1つを対象として打ち消す。
*6:
《虚空の杯》
無色(X)(X)マナのアーティファクト
(X)で支払ったマナ分の蓄積カウンターが置かれた状態で場に出る。
マナコストがこのカードの上に置かれた蓄積カウンターの数と同じ呪文を打ち消す。
*7:
続唱系デッキならX=0、バーン・ウィニーならX=1…
と先手を打って設置することに意味があるけど、間違えると大損なので知識と経験がものを言いそう。
*8:
《大いなる創造者、カーン》
無色4マナのプレインズウォーカー/ 初期忠誠度5
対戦相手がコントロールしているアーティファクトの起動型能力は起動できない。
+1:クリーチャーでないアーティファクト最大1つを対象とする。あなたの次のターンまで、それはパワーとタフネスがそれぞれそれの点数で見たマナ・コストに等しいアーティファクト・クリーチャーになる。
-2:あなたは、ゲームの外部か追放領域にありあなたがオーナーであるアーティファクト・カード1枚を選び、そのカードを公開してあなたの手札に加えてもよい。
*9:
《人智を超えるもの、ウギン》
無色6マナのプレインズウォーカー/ 初期忠誠度4
あなたが無色の呪文を唱えるためのコストは少なくなる。
+1:あなたのライブラリーの一番上のカードを裏向きに追放し、それを見る。無色の2/2のスピリット・クリーチャー・トークンを1体生成する。そのトークンが戦場を 離れたとき、その追放したカードをあなたの手札に加える。
-3:1色以上の色を持つパーマネント1つを対象とし、それを破壊する。
*10:
特に《人智を超えるもの、ウギン》の採用はコントロール寄りだなと感じた点。場に残れば無色の呪文を2マナ軽減しつつ、プラス能力でトークンをばらまき手札も疑似的に増やす。攻めより守りで後続に繋げるカード。
*11:
《絶え間ない飢餓、ウラモグ》
無色10マナ10/10の伝説のクリーチャー
破壊不能
このカードを唱えたとき、パーマネントを2つ対象として追放する。
このカードが攻撃するたび、防御プレイヤーは自分のデッキの1番上から20枚を追放する。
ようするに、むちゃくちゃする。
*12:
《四肢切断》
ファイレクシア黒のダブルシンボル3マナのインスタント
(はでも2点のライフでも支払うことができる。)
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-5/-5の修整を受ける。
*13:
《敏捷な妨害術師》
青のシングルシンボル3マナのクリーチャー
瞬速
飛行
サイクリング(, このカードを捨てる:カードを1枚引く。)
あなたが敏捷な妨害術師をサイクリングしたとき、あなたがコントロールしていない起動型能力1つか誘発型能力1つを対象とし、それを打ち消す。
*14:
《宝石の洞窟》
伝説の土地
宝石の洞窟があなたのゲーム開始時の手札にあり、かつあなたが先攻でない場合、あなたはそれが運勢カウンターを1個置いて場に出ている状態でゲームを開始してもよい。 そうした場合、あなたの手札にあるカードを1枚ゲームから取り除く。
:あなたのマナ・プールにを加える。 宝石の洞窟に運勢カウンターが置かれている場合、代わりにあなたのマナ・プールに好きな色1色のマナ1点を加える。
*15: これが結構大きい。あるのはサイドの《ワームとぐろエンジン》1枚のみ。